クラス会議
2022/11/25
クラス会議研修@東郷高校
11月25日(金)午後から愛知県立東郷高校でクラス会議研修(キャリア教育推進事業)を行いました。NPO法人アスクネットさんよりご紹介いただきました。荒井さんいつもありがとうございます!!
メインテーマは「生徒の自己肯定感」を上げるには
最初に先生方の自己肯定感は100点満点で何点かを聞きました。
す、すると。低い先生方が多かった!!!
まず最初に伝えたのは、先生方の自己肯定感が低いと、生徒の自己肯定感は上がりにくいということ。厳密にはそんな研究結果あるのかと思われるかもしれませんが、先生への信頼感・安心感が高いほど自己肯定感が高くなるという研究結果も出ています。
つまり、そこはリンクしているといえるのではないでしょうか。そもそも先生が自己肯定できていないと、目の前の生徒を肯定することも難しくなりますしね。
自分は何者かを答えてもらうワーク
このワークも面白かったです。自己評価がわかります。
次に、
リアクティブからプロアクティブに変えていくワーク
を行いました。問題が起こるとわかっているなら、先回りして対応を考えておくこと。これも頭を悩ませている先生が多かったです。 前半最後は問題を問題ととらえないワーク。これは何度やっても面白いです。
休憩をはさんで
クラス会議
クラス会議は失われつつある飲み会の要素が満載です。わざわざ相談するまでもないですが、心にたまっている小さなストレスの数々。結局こういうものを、少しずつ吐き出せる環境があればストレスマネジメントできるのですが、飲み会がなくなり、働き方改革によって余裕がなくなり。パワハラ・セクハラを必要以上に怖がることで、みんなが余計な関わりを避けるようになっている。
もちろん、早く帰るほうが良いし、飲み会もやらなきゃいけないものでもない。パワハラやセクハラももちろんないほうがよい。けれども、みんなのちょっとしたおせっかいによって、助け合いができてところが、失われ、若い先生たちは途方に暮れる。そんなことがきっといろいろな職員室、会社で起こっていることは容易に想像できる。
だから、若い人が急にいなくなる。これは決して急にいなくなるのではなく、言いたいことをぎりぎりまで我慢して、我慢して、我慢して。ある日突然爆発して辞めていくのである。その前に聞いてくれる誰かがいたり、吐き出せる先があればきっと、辞めていく人はもっと減らせるであろう。
辞めるのが悪いのではなく、仕組みが悪いのだ。でもそんなことを言っても、飲み会をやるぞ!!っておおっぴらには言いにくい雰囲気だし、早く帰りたい。となると勤務時間ないにクラス会議を月に一度でも開催して、若い先生たちやベテランの先生たち、中堅の先生たちや管理職の思いをお互いに聞く時間をとればよいのである。
対話は人の心を温める
今日はわずか15分の会議だったが、みなさんがとてもいい顔をして話をしていた。みんなが職場に絶望することなく、困ったときはこの先生に頼ろうとか、この先生に相談しようという先が増えていく。そんなちょっとした依存先が増えていけば、先生たちの心も安定する(決して今日行った高校の先生たちの心が安定していないという意味ではない)。先生たちが安定すれば、子どもたちも安定していく。
そんなことを感じられた90分間でした。
参加してくださった先生方の振り返り
<満足度 大変参考になった 94%>
〇問題行動ばかりに目を注がず、それをチャンスと捉えること。またその背景にあるもの・理由など幅広く考える必要があることを学びました。
〇とても参考になり、有意義な時間となりました。アドラー心理学はもともと興味があり、本などで読んでいたので、内容が非常に面白かったです。今まで受けたどの研修より1番おもしろく役立ちました。
〇悩んでいることを周りの人たちと共有できた。解決案もあり、気持ちが楽になった。
〇大学で習ったことを思い出しました。できないことが多く目につく日々ですが、表面ではなく根本を考えることや、リアクティブよりプロアクティブを考えることを大切にしようと思いなおすことができました。
〇問題に対するアプローチの考え方を知れた。問題の表に出ていない部分に目を向けるということをもっと意識して、今後の活動につなげたいです。
最初にお話ししてくださった進路担当の先生がみなさんと笑わせてくださったので、とても和やかなムードの中で行うことができました。
若い先生が辛そうだなという職員室。うちの職場はすぐに人が辞めていくという会社。チームの雰囲気が良くないという部活や社会人チーム。いろいろな所にクラス会議は有効であるなと感じています。ぜひ一度ご相談ください。問い合わせフォームはこちら
クラス会議というネーミングではなく、なにかビジネス向けに新しい名前も考えないといけないなと思っています。