学びの形
2023/3/3
子どもが言うことを聞きません
なぜ子どもはあなたの話をきかないのでしょうか?考えたことがありますか?
若い頃いつも悩んでいました。自分が話しても聞かないのに、主任の先生が話すと顔を上げて聞いている。この違いは何だろうかといつも考えていました。そこで指導教官の先生に相談したところ
「心のコップが上を向いていないと何を伝えても子どもの心に届かないよ」
と言われてハッとしました。
要は教師の言葉を受け取る気持ちがない子には何を言っても響かないということである
つまり何を言うかよりも、誰が言うかが大切であると言うこと。
あの先生が前に立つと不思議と子どもが静かになり、話を聞く体勢になるっていう先生いませんか?
若い頃そんな先生に憧れて、その先生の様子をじっと観察したことがある。
そして気づいたこと。細かい声かけの数が全然違うってこと。
「髪きった?」「その服初めて見たよ」「今日元気ないね」「スリッパ揃えてくれてありがとう」「いい声であいさつしてるね」
何気ない一言であるが、子どもが言われて思わず笑顔になるような声かけを欠かすことなく浴びせていた。
つまり関係づくりに専念していたのである。
野球少年にとっての大谷翔平になろう
これは昔自分の師匠である金大竜先生に教えてもらった言葉である
野球少年が公園で野球をしていた。知らないおじさんが寄ってきてバッティング指導をしても誰も聞く耳を持たない。
大谷選手が近寄ってきたら、目をキラキラさせて一文字も聞き逃さないようにするのではないだろうか。
つまり野球少年にとっての大谷選手のような存在になるのである。
先生が大谷選手のような存在になれれば、「静かにしなさい」と言わなくても前に黙って座っているだけで、きっと静かになり、顔を上向けて話を聞いてくれる。
つまり心が上向きになるのである。
あなたがこの人の話を聞こうと思えるのは
あなたはどんな人のアドバイスなら耳を傾けようとしますか?
実績がある人。年齢が上の人。お金を稼いでいる人。
きっとそうではない。生き方あり方が素晴らしいひと。
自分に寄り添ってくれる人。
間違っていることが間違っていると教えてくれる人。
自分にとってどんな人からのアドバイスであれば話を聞こうと思えるのか、コップを上向きにしようとするのか。それを一度考えてみるとよいのではないでしょうか。
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