クラス会議
2023/1/31
クラス会議研修(宮古島平良第一小学校)
1月26日(木)27日(金)と2日間に渡るクラス会議校内研修が終わりました。
赤坂先生が関わっていた学校ということで、気分は大谷翔平選手の後にバッターボックスに立つ気持ちでした。5年間積み上げてきたものがそこかしこに見られ、非常に学びになりました。
子どもたちが行うクラス会議
は圧巻の一言。
なにも言うことはないどころか、先生たちの介入の仕方や声かけ一つとっても勉強になるものばかりでした。
クラス会議が始まる前に、とある男の子が輪に入れず困っていました。それを見つけた女の子がここに入りなよと声をかけました。
クラス会議が始まると同時に担任の先生からすかさずそれについて子どもへのフィードバックがありました。
AさんがB君が困っているのを見つけて、声をかけて輪に入れていました。
それだけで終わらず、担任の先生はB君に対してAさんに対してどう思った??と聞きました。
するとB君は「やさしいなと思いました」と発言していました。
これのすごさが伝わりますか??良い行動があった時に先生から子どもへのフィードバックはよくあります(これだけでももちろん充分ですが)。けれども、その上でB君の気持ちを聞くことでAさんは先生に褒められるからやるのではなく、B君の役に立つからやる!に変わるのです。
周りで聞いている友だちも同じく、先生が褒めてくれるからで動くのではなく本当の意味で友だちの役に立つから動く子が育つのです。
このちょっとした違いの積み重ねが1年で大きな差を生み出します。
声の小さい子に対する先生のすてきなアプローチ
声の小さい子に対して、「聞こえないよ」ではなく、「先生の耳が悪いから聞こえなくてごめんね。もう一度言ってくれる?」って声をかけていました。
みんなに聞こえる声で発言してほしい時に、どうアプローチするのか。あなたの声が小さいのがいけないではなく、先生が聞こえないから大きな声で言ってほしいと伝えること。
それだけで子どもの受け取り方が大きく変わってきます。あぁいいシーンを見せてもらったととても幸せな気持ちになりました。
他にも休んでいる子のイスもクラス会議の輪に加えていたり、家からteamsで繋いでオンライン参加している子もいました。
クラス会議が始まる前の立腰タイム
始まる前には立腰タイムが設けられていて、子どもが「立腰」と声かけをすると、みんなが腰を押さえて静かに目を閉じていました。
これもまたクラス会議に集中して取り組むための工夫の一つです。
黒板書記が3人いて、黒板に直接書くのではなく短冊型のミニホワイトボードをラミネートして作っておき、3人がみんなから出た意見を分担して書いている姿も素敵でした。
それ以外にも、副司会さんがトーキングスティックをと一緒について周り、発言が苦手な子のサポートをしている姿が一年生で見られました。
とにかくまあ素敵な姿のオンパレード。5年間積み上げることで、子どもたちもですが、先生方にもたくさんの積み上げがなされ、たくさんの工夫とアイデアがありました。
基本となる型はあるけれど
もちろん基本となる型はあるのですが、それぞれがクラスの実態に応じて、クラス会議を変化させているところが本当に素敵でした。
児童用の男子トイレに貼ってあったこの言葉
悪いところは誰でも見つけられるけれども、良いところを見つけるのは、そのための目をきたえておかないとできない。
これは日本中のトイレに貼っておきたい名言です!!