学びの形
2023/2/11
立ち歩きがとまりません 学級経営のコツ
低学年を担任する時に立ちはだかる壁
これは本当に困ります。
若くて、低学年を担当するとほとんどの方が最初にぶち当たる課題と言ってもいいです。
自分も同じように若いころに悩みました。立ち歩くだけでなく、ロッカーの上で寝転んでいる子もいました。声をかけても、一瞬座るけどその後再び立ち歩きが始まります。いたちごっこが永遠続く感じです。それどころか声をかければかけるほど悪化していることもよくありました。
フルタイム問題児はいない
困っていたので、上越教育大学の赤坂真二先生に相談しました。すると「フルタイム問題児はいない。パートタイム問題児がいるだけだよ」と教えられました。
今でこそのその言葉の意味が分かりますが、当時は何を言っているんだろうとぽかんとしていました。
けれども、その子は一日中立ち歩いてる?座っている時間はない?
友達と楽しそうに遊んでいる時間は?何をしてる時笑ってる?
と聞かれましたが、恥ずかしながら問題を起こしているシーンはよく覚えているのですが、普通に座っている時のことを記憶していないことに初めて気が付きました。
良いときの姿が見えていない
人はどうしても悪い時のことを記憶しがちです。イライラもするし、またあんなことしてる!って怒れてくるので、どうしてもその姿が深く刻み込まれてしまうのです。けれども、その子だってずっと悪いことをしているわけではないし、普通に生活していることもたくさんあるはずです。
こちらがそのメガネをもっていないばかりに、良い姿をスルーして、悪いところばかりを見てしまうのです。これはとても残念な話です。
よくある実験ですが、部屋の中の赤いものがいくつあるか30秒間探します。目を瞑ってどんな赤いものがあったかを思い出します。目を瞑ったままで、青いものを思い出そうとします。すると、全然思い出せません。つまり、人は自分が見ようとしたものだけを見るという習性があります。
赤いもの→問題行動
青いもの→よい行動や普通の行動
だとすると、とても恐ろしいですね。意識して問題行動だけを見るメガネになっているのです。
どうしたら良い姿に注目できるか
まずはフラットな目で見ることを心がけることです。あの子はああいう子であるという思い込みや固定概念を取り外して、俯瞰して見るように心がけます。あとはクラス子からも、〇〇のいいところってどんなところ??と問いかけます。
一人で見るのではなく、いろんな目で見る。そうすると今まで見えてなかった意外なものが見えるようになります。そして素敵な姿と、普段の当たり前にやっている行動に注目していくのです。みんなの前で大袈裟に褒めなくても、その子だけに聞こえる声で近くに行って伝えます。〇〇くん素敵だね!!って。それだけで、今までとはまるで違った様子が見られるようになります。
まとめ
かけているメガネが曇っていないか、色眼鏡になっていないか。
それをチェックする習慣をもつことが一番大切です。
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