学級経営のコツ
2019/12/6
保護者対応ではなく保護者応対
先生になって13年。数々の保護者と接してきた。
担任した子どもの数✕2倍の保護者
つまり13✕30✕2=780人
およそ800人の保護者と接してきた。
もちろんお父さんと接する機会は少なかったので数字の通りではないがいろんな経験をさせてもらった
1、2年目の先生が苦しむのも保護者との関係づくりであると思う。
自分の経験が少しでも救いになればと思って記しておく。
①保護者が連絡帳や電話で伝えて来る時はよっぽどの時
自分も3人の子をもつ親なのでわかるが、あれ?と思った程度ではなかなか先生に連絡しづらい。言いたいことがあってもまずは夫婦で相談して、しばらく様子を見ようとなるのがほとんどである
つまり連絡してくるのはたまりにたまって耐えかねた時と考えたほうがよい。
ということはつまり冷静に見えても腹の中では怒っていたり、困っていたりするのだ。
②まずはすべて受け止めよう
保護者の話に寄り添いながら、決して口は挟まない。心配なら上の先生に同席してもらう。
若いうちは保護者に怒涛のごとく責められると、気が気じゃない。いや若くなくても心臓のドクンドクンが聴こえる(笑)
ついつい保護者が話している時にこれはこうなんですよ!って言いたくなる気持ちはめちゃくちゃよくわかる。
けれどもそれをした所でよくなるどころか、かえって関係が悪くなる一方である。
つまり話を最後まで聴ききるのである。
③怒りがトーンダウンするタイミングを見つける
これは保護者が怒っている場合であるが、まずは丁寧に受け止める。受け流すでも、受け入れるでもなく、受け止める。ここ結構ポイントである。
完全に受け止めると少しトーンダウンする。その時に、はじめてゆっくり事情を説明するのである。
相手がまくし立てるように話しているなら、あえて少しゆっくりなペースで話す。チェンジオブペースである。
④少しでも不穏な空気を感じたらすぐにヘルプを求める
決して一人で解決しようと思わない。自分一人ではどうしようもない問題も起こるのが学校である。
そこで焦ってしまうと余計に問題が大きくなってしまう。深呼吸をして、冷静に。なんなら最初から主任先生や管理職の先生に入ってもらったほうがスムーズにいくこともよくある。経験がものをいうのだからそれはしょうがない。
⑤あくまで成長を願っているということを伝える
先生という仕事をこの時代に選んでいるんだから子どもの成長を願わない先生はいないと思う。ただやり方が拙かったり、想いがすれ違ってしまったがために悲しい想いや怒りを買うこともある。
最初からこの主張をしてると、受け取る側は言い訳にしか聞こえない。だからこそすべて受け止め、謝るべき所は謝り。その上でこの気持ちは伝えてもよいと思う。
最後に
保護者対応ではなく保護者応対
Twitterでもつぶやいたが、まずは受け止めるのが先。こちらの想いを伝えるのはそれからであるということである。
もう一つ大切なのがうまくいかなくても、いちいち自分を責めないということである。反省すべき所は反省するが、落ち込むのでなくどうしたらよかったのか考えたり話し合ったりするほうが建設的あり今後に繋がるということである。