学級経営のコツ
2023/1/14
目標を立てたけど動けないそんな時どうする(学級経営のコツ)
子どもが目標を立てるんですが、その後なかなか動けなくて
目標の立てる時に知っておくと便利なもの、それがチャンクだよ
チャンクって何ですか?
チャンクとは「かたまり」っていう意味で、コーチングではそれを分解したり、あえて大きくしたりするよ
ちょっと、何言ってるかわかりません
そうだね。あんまり聞いたことのない言葉だからわかりにくいね。ゆっくり説明するね
チャンクにはビッグチャンク、ミドルチャンク、スモールチャンクがあります。
上の図で説明すると
リンゴがミドルチャンク
果物がビッグチャンク
紅玉っていうリンゴの種類がスモールチャンクに当たります
目標を立てる時、スモールチャンクは行動を起こしやすい
反面、展望が見えにくくいずれ行き詰まってしまいます。
要するに小さな目標なので達成しやすいし、わかりやすいですが向かっている方向が見えにくくなります。スモールステップともいわれ、すぐに取り掛かることができるもの、その日のうちに終わらせられる目標設定になります。
ビッグチャンクは未来志向になり、ワクワクする
いいクラスにしたい!っていう目標は素晴らしいですが実際に何をしたらいいのかが見えてこないです。
そんな時には、ミドルチャンクを活用するとよいです。
ビッグチャンク→クラスを日本一にしよう
ミドルチャンク→困っている友だちがいたら手を差し伸べる
スモールチャンク→1日1回は友だちに聞いたり、クラスために行動する
こういった感じで、大目標から小目標へと行動指標を作っていきます。
日本一のクラスにしようでは、なにをしたら良いのかが明確にならず、動くことができません。
クラスのために行動するのは、日本一のクラスにするためだというのが見えると自分の行っていることの先がよくわかるので、やりやすいし継続にも繋がります。
先生はビッグチャンクからスモールチャンクまでを自在に扱えること
抽象の時には具体に、具体の時には抽象への移動が大切です。
大きすぎる目標を立てて動けない子には、スモールチャンクの問いかけをして
反対に小さな目標を立てて、向かう方向がわからない子にはビッグチャンクを使って、何のためにやっているのかをはっきりさせてあげます。
先生がチャンクという概念を知っておき、それをタイミングよく提示したり問いかけすることで、自ら動ける子ども達が育っていきます。
ちょっとわかったかな?
少しだけわかりました。明日から使ってやってみます。
まとめ
目標の大きさにはチャンクがある
スモールチャンクはすぐに動けるけど方向性を見失いがちになる
ビッグチャンクはワクワクするが何をしたらよいのかわからなくなる
子どもと一緒に目標設定をする時に、ビッグチャンクとスモールチャンクを行き来しながら、それぞれに合う目標を立てるとよい。