クラス会議
2022/11/15
クラス会議を企業に採用するとよい理由
クラス会議という名前なので、教室の中でやるものと思われがちですが、
企業こそこの会議のやり方を採用してもらうとメリットがいっぱいあると思います。
金融系の営業時代週に1度行われる会議がとても嫌いでした。理由は数字ができている人は誉められ得意満面。
できていない人は、みんなから責められ下を向いていてとても辛い気持ちになっているからです。
数字ができている人のノウハウをみんなで共有するのはとても効果的です。けれどもできていない人を
精神的に責めたところで何も生み出さないどころか、マイナスしかありません。
だったらできていない人がみんなに相談→どこをどうしたらよくなるのかをみんなで考えればよいだけではないでしょうか。
会議の仕方はどこでも学びません。最近でこそファシリテーター系の研修も増えてきましたがまだまだ会議は昔のやり方で
長い・苦しい・重い という会社も多いのではないでしょうか。
うちの会社の会議はとてもイケてる!!とても楽しい!!というところがあればぜひ教えていただきたいです。
ダメな会議の典型的な例として
①力の強い人だけが発言する
②力の弱い人、新入りは黙って時間が過ぎるのを耐える
③みんなが早く終われと心の中で思っている
この3つではないでしょうか。とは言いながら世の中の会議のほとんどはこの3つが組み合わさっているともいえるでしょう。
これが起こる要因として、参加者がこんなこと言ってはいけないとか。そもそも発言しないほうがよいと思っているということがあります。
余計なことを言って、会議を長引かせないほうがよい。発言することが、全体のプラスに働くのではなく、マイナスに働くと信じているし、そんな経験もしているのです。こうなると、黙って早く終わらせたほうが良いと考えてしまうのは至極まっとうです。
まずは小さく、みんなで考えることがプラスに働く経験を積んでいく。
クラス会議の導入時には、身近な悩みを取り上げみんなで解決策を考えます。大きなテーマではなく、小さな身近な問題がよいです。
例えば「朝起きられない」「ラーメンがやめれない」「部屋を片付けられない」などといった問題が良いです。
これをみんなに相談することで、たくさんアイデアをもらいます。それを一つ決めて実行してみる。朝起きられないだとすると夜早く寝る。寝る前にスマホは触らない。風呂上がりにストレッチをする。スリープアプリで眠りのサイクルを測るなどのアイデアを出してもらいそれを実際に実行します。そうすると、ほとんどの場合改善することができます。
改善できなかったとしても、相談者が朝眠そうにしていたら、コーヒーを淹れてあげたり、声をかけてあげたりと周りの人が優しく接することができます。これが組織へのエンゲージメント(組織に対する信頼、愛着心)を高めます。
下の図を見てください。これはダニエル・キムが唱える「組織の成功循環モデル」になります。
つまり、関係が良くなると、思考が良くなり、行動がよくなるそして最終的に結果が良くなるといったものです。
関係の質を高めようと訴えたところで具体的に何をしてよいのかわかりません。
けれども、クラス会議を行うことで自然と関係の質が向上します。
つまり、組織の諸問題をいきなり取り上げて話すのもよいですが、そうではなく自分の身近な問題をみんなでああだこうだ言って、話し合い解決する中で、仲良くなること。そしてそれが結果の向上につながるというのです。
ぜひ研修に取り入れてみてください。4人~100人程度まで対応可能です。
できれば月に1度、3か月程度研修を行うことで組織が変わっていく様子が手に取るようにわかります。一度ご相談ください。