学級経営のコツ
2024/9/25
班・グループきめの極意(学級経営のコツ)
最近よく読んでいただいているこちらの記事を2024年9月25日にリライトしました。
有料版voicyでも班決めのコツを話しています。こちらもよかったらどうぞ!
学級経営がうまくいかないポイントの一つに行事があります。
修学旅行、キャンプ、校外学習
楽しいはずの行事ですが、班決めがうまくいかないとみんなのテンションだだ下がり。
クラスの雰囲気がすこぶる悪くなり、ひどい時には行事の期間中引きずっている子もいます。
だからといって、先生が全て決めてしまうのは違うと思うし
自分が子どもの頃、先生に決められた班っていうのは全然納得がいかなかった思い出があるので、極力避けたいですね。
班・グループ決めは納得感・平等感・自己決定を大切に
何が揉める原因かそれは、あの子だけずるいってやつです。
自分は我慢しているのに、あの子は自分の思い通りになっている。
先生(大人)からするとそんなことでと思いがちですが
子どもにしてみれば死活問題。その問題が積もっていくと学級崩壊のきっかけにもなるのです。
班決めは修学旅行やキャンプが最高になるか、最低になるかぐらいのものなのです。
<7割主義を目指す>
班ぎめをする前に、全員が100%満足がいくことはあり得ないです。
みんなが7割4人班なら、2〜3人はこの子がいい!っていう子になるけど
残りの1〜2人は、多少の我慢も必要ってことを伝えておきます。
班・グループはみんなで決める?先生が決める?
そんな問いかけをすると、必ず自分たちで決めたい!って言います。
これは15年間先生をやって、ほぼ100%の確率でそう返事が返ってきました。
そこから、条件を出します。
①全員が笑顔で班決めを終われること
②時間内で決めること
③一人で寂しそうにしている子がいないこと
④上記の3つが守れない場合は、先生が決めること
を子どもと約束します。
時間も「何分で決められる?」って相談して大体の時間を決めます。
今までこの方法で、ほぼ100%みんなが笑顔で行事を迎えることができました。
もちろん、それまでに色々を手を打って、子どもたちの心を耕しておくことも大切ですが
班・グループをこの方法で決めると
後から問題が起こっても、自分たちで決めた班だからといって問題が解決しやすくなります。
反対に先生が班を決めてしまうと、先生が決めた班だといって責任を転嫁してくることが多いです。
みんなが納得する方法をあらかじめ提示しておき、自分たちで決めたという自己決定を促し、みんな平等に決めることができたと思うこと
これがとっておきの班決めの極意です。
なによりも自己決定をするというのは、所得や学歴よりも幸福度を上げるということも神戸大学が2万人に対し2018年に調査をしてわかっています。記事はこちらより
つまり行事が始まる前から、自己決定を促すことで、幸せな行事に近づけていけるのです。
幸せな行事は学級経営がうまくいくポイントにもなるのです。
さらに幸福度を上げるためにはクラス会議をおすすめしています。
クラス会議に関する記事はこちら