学びの形
2019/11/18
個別最適化の教育
つまり学び合いをしましょうってこと
西川先生の主張はどの本でも一貫しており、学び合いをすることで個に合った学びが保障され、チョーク・トークによる一斉授業における無駄が省けるってことです
しかも、先生よりも子どものほうが教え方がうまかったり、子ども自身も耳を傾けやすいってことがあり、関係性も磨かれていったり、先生よりもうまくコーディネートできる子が出てくる。
そしてなにより、全て画一で同じ教科を同じだけできるようになる必要はなく、得意なものを伸ばしたり、それを人に教えることで、得意な武器をもっと使えるようにしていって欲しいという主張である
この感覚があるかないかで子どもに対する接し方や授業の方法も変わってくる
とにもかくにもやってみようということで、自分のクラスでやってみた
音楽の時間に茶色の小びんという曲のリコーダーを、班ごとに吹けるようにしようという課題を設定して取り組んでみた。
時間の終わりにはグループごとでテストをすることを伝えておき、個人評価ではなくグループ評価をすること。
4人全員が吹けるようになれば100点。一人でも吹けない子がいる場合には75点になることを伝えた。
班によってばらつきはあるものの、早速教える子がたくさん現れた。席を立って隣にいき、指の使い方を丁寧に伝えている子もいた。
1番興味深かったのは、フィリピンから来た子に対し、女の子が一生懸命教えた
それまでは別に普通の光景であったが
その後テストにくると、その子は楽譜を見るのではなく、教えてくれた女の子の指使いをそっくりそのままマネしていた
もちろん楽譜が読めるほうがよいが、まずはこれで一緒に吹ける!っていう喜びや、できるかもしれないっていう体験をすることが大切であると考える。
現にこの子はフィリピンから来たばっかりの子で、もちろんフィリピンではリコーダーの授業は受けていないそうだ。
この事実からも、学び合いが十分有効であり、やる気をなくしがちな子にとってもやる気を呼び起こす手段として非常に大切であることがわかる。
ほとんどリコーダーを触ったことのない子に対しても、十分耐えうるだけの手法であると感じた。