学級経営のコツ
2021/2/24
Yes And インプロワークショップ
職場に新しく入ってきた先生がインプロに詳しいというので、ミニ研修をお願いした。
解決社長というワークで、「Yes And 」というシリコンバレーで使われている思考のフレームを学ぶ方法である。
A:明日遊びに行きませんか
B:いいですね。けれども明日はちょっと用事があって
これはYes But の思考法で日本でよく用いられる。
A:明日遊びに行きませんか
B:いいですね。9時までに帰らなければいけないので、その中でできることを考えましょう。
これがYes And の思考法である。なぜこれが良いのかというと「絶対に否定されない安全な空間を作る」ことで、提案しやすい雰囲気を醸成できる。何を言っても肯定される場の安心感が、さらにアイデアを発展させ、今まで思いつかなかったアイデアに繋がるのである。Yes Butで最初のアイデアを潰していたら、その可能性はゼロになってしまう。どんな優れたフレームワークやワークショップを取り入れても、オフィスにYes Butが充満していては機能しない。少なくとも、ブレインストーミングのアイデア発散の時間だけはYes Andを徹底し、バカでくだらないアイデアも許容し、リラックスした雰囲気で発散させることが重要だ。
ではどうやってYes Andを学ぶのか。それがこのワークショップである。
まず、社長が一人椅子に座る。
そこへ、部下たちが「大変です社長、大事な契約が取れませんでした」といった無理難題のテーマを持ちかけます。
そこで社長が「そうか、あそことの契約をとるとみんな苦しくなりそうだから今回は取れなくてよかった」というようにポジティブに捉え直す。
Yes And の思考フレームを使えるように、どんどん部下が社長に問題を持っていく。社長はどんどんポジティブに問題を捉え直せるように声かけをしていく。
その後、部下は「ありがとうございます社長」と言う。そこまでがワンセットである。
もう一つ、部下「社長大事な契約書が見つかりません」
社長「そうか一緒に探そう。そしてペーパーレス化にするいい機会だ」
こんな感じで、即興劇を演じる。うまくいってもうまくいかなくても良い。即興的に演じるってことが大切なのである。
やってみるとわかるのだが、非常に気持ちが良い。言う方も言われる方もどちらもスッキリするし笑顔になる。たったそれだけのことだが非常に面白いのでおすすめのワークである。
そしてこの否定されない雰囲気作りは組織作りに非常に有効に作用する。