学級経営のコツ
2025/10/10
なぜあなたの話は伝わらないのか

先生をしていて子どもに全然話が伝わらないな
そんな風に思ったことはありませんか??
私は何度もあります。どれだけ丁寧に伝えても、黒板に図を書いて説明しても、1対1で目を合わせて話をしても伝わらない。この現象はなぜ起こるのでしょう。
そもそも見えているものが違う

先生からは青く見えている。子どもからは黒に見えている。
この前提条件がまるで違っているので、どれだけ懇切丁寧に説明しても子どもはポカンとしているのです。だからどれだけ説明しても伝わらないということが起こるのです。
まずは子ども側から見てみる

あぁ。黒く見えるのね。そうかそうかと一緒に黒いことを確認する。そうすると子どもは安心する。
先生はさっきまで、よくわからないこと言っていたけど、なんだわかってくれているじゃんとなる。
次に一緒に青側に来てもらう

この状態になって、初めて先生の話が子どもに入るようになるのである。
先生が言ってた青ってこのことなのか〜と。この手間を省いていきなり青の説明をしてしまうので、子どもがポカンとしてしまう。先生の話が伝わらないという状態が生まれるメカニズムである。
伝えるのが上手い人

最初から見えているものが違っていることを知っている。だから子どもに、どう見えている?と確認をしてから話を始める。反対に下手な人は、違う見え方をしていることにすら気が付かない。自分が見えているものが全てなので、青であることを疑うこともしない。そして、青に見えていないあなたたちの能力が低いだの。意味がわからないだの言い出す。だから話が伝わらないし、そこらじゅうで食い違いを起こしまくっている。
もう一つは、普段からコミュニケーションをたくさん取っているので、違う色に見えているかもな〜という想像しながら話すことができている。
そりゃ昭和56年生まれ、平成を生き抜いてきた44歳男性の常識と、生まれて10年しか経っていない子の当たり前は当然のようにずれにずれまくっている。
だからこそ、普段から話をたくさんすることで、ミスコミュニケーションが起こらないよう気をつけておく。それでもずれる。ずれていることを頭に置きながら話ができるので、伝わりにくさは減っていく。