クラス会議
2022/1/17
クラス会議を広めたい
先日とある同年代の男性の先生からクラス会議を同じ学校の先生たちに伝えたいのだがどうすれば良いのかという相談を受けた。
その先生は担任を外れており、教務という立場であること。今まで自分は実践してきて良さはわかるし、自分でやるとなるとできるのだが、人に伝えるということが難しいという相談であった。
確かに、クラス会議はやればいいことがたくさんあるのだが、最初なかなかその考え方や、導入方法など難しいと感じる点がたくさんある。時間もかかるし、子どもたちも丸くなって座るとなると、いつもよりおしゃべりが多くなる子もいる。
いきなりいろんな先生に実践してもらおうとするのは確かに難しい。けれども話をすれば興味を持ってくれる先生は必ずいるし、それを欲している先生もいる。クラスはまとまってきたけど、もう一皮向けさせたいとか、成長するためにもうひと推しがほしいといった具合である。
まずはそういう先生たちに伝えていく。やり方とマインドを同時に伝えてみる。本を渡しても良いし、一緒にクラス会議をやってもよい。もしくは、自分がファシリをしながらそのクラスでやってみる。次は、その先生がファシリでやっていくなど方法はたくさんある。
子どもたちが話し合い、自分たちの問題を解決していくというステップにいくまで一緒に伴走するイメージで。一緒に作り上げていくのである。そうすることで、その先生やそのクラスの子達が自走することができるようになる。
大切なのはクラス会議をすることではなく、クラス会議によって「お互いのことを好きになる」「困った時に頼って良い」ということを体感しながら学ぶことである。
この感覚を得るのは正直、授業ではなかなか難しいのではないかと思う。もちろん授業名人と言われる人の中には、そんなの簡単だよ!っていう方もいるかもしれないが、自分にはそこは難しい。
けれども、数回クラス会議を通じて話し合いをすることで、教室の中にそういう空気感を醸成することができる。これは何度もやってきたので、胸を張って言えるし、他のクラスでもそういう雰囲気を何度も見てきた。
このツイートからも、クラス会議を行うことでプラスの空気が流れることが伝わると思う。
話し合いによって、お互いの妥協点や協力点を見つけ出し、相手に貢献することができる。困った時にみんなに「助けて!」ということで、その状況を打破できる。何より自分の弱さを吐き出すことで、そういうことあるよね〜という優しい気持ちになれる。
いろんなものが複合的に作用することで、クラス中に優しい空気が流れるのである。
コロナで殺伐としているからこそ、こんな優しい話し合いを。
給食も黙食で食べているからこそ、こんな関わり合いを。
人は優しい。人は助けてくれる。世の中の人はいい人が多い。
そんなことを体感するために学校にくる。これが学校にくる意味であり。クラス会議を広めたいと思っている自分の気持ちである。