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学びの形

2022/12/1

新任の先生が無理ゲーな話

Twitterを見ているとどんどん若手の先生が辞めていく

もちろんTwitterをやっている先生、その中でつぶやいている人は教員の数パーセントもいない。

けれども、周りの先生も学級がしんどくてとか、保護者とうまくいかなくてとか。

職員室の人間関係がって話もいっぱい聞こえてくる。なぜ学校(特に小学校)の新任の先生にとって苦しい職場なのかを考えたい。

①そもそも大学での学びが、実践的ではない

教員養成大学のはずが現場に即した学びが少ない

〇〇指導法といった各教科をどう教えるかという講義はあっても、クラスをどうまとめていくのか。指示をどうするのか。子どもの心との寄り添い方。保護者対応などなど。いきなり現場にでてヨーイドン!といった具合で、4月からいきなり担任です!ってなっても、知らないよ!ってことの連続である。以前であれば現場にも余裕があったので、新任向けにクラスを配慮したりということがされていたが、今は去年崩壊したクラスとか、学校の中で一番荒れたクラスをそのまま持たされるなんてことも聞こえてくる。そりゃあしんどいに決まっているって感じである。

②初任者研修・指導員の先生のあたりはずれが大きい

 これもよく相談がある。初任者指導の先生が何も教えてくれないorすべてのことに首を突っ込んできて、授業も乗っ取られる。指導員の先生は本来初任者の先生が独り立ちできるよう、見守り育てていく立場である。もちろん、初任者が最初からうまくいかないのはあたり前であるが、そこを我慢できずに自分が首を突っ込んでしまう。これは非常に問題が深い。当然。ベテランの先生の授業はわかりやすいので子どもたちは、素直に言うことを聞く。けれども日常を任されているのは初任の先生であり、たまに指導員の先生がうまく成立させたからといって、辛い日常はなにも変わらない。そして、ひどい指導員は初任者に向かってこう言うのだそうだ「私がやればうまくいくのだから、子どもたちは決して悪くないよ。先生のやり方がまずいのだ」こんなことを言われてやる気になれる先生のほうが少ない。

③働き方改革により相談がしにくい環境である

 働き方改革が進んだことは素晴らしい。早く帰れる時は帰ったほうがよいし、自分たちの生活を豊かにする流れはとても良いと思う。けれども、それにより、今までちょっとした相談ができていた若手の先生が困っていることはないだろうか。わざわざ職員室で相談するまでもないが、ちょっとわからない評価の仕方。子どもとの関係づくりなどなど。授業後に先輩先生の教室にいって相談できていた時間が失われているのではないか。みんなで埋めていた隙間が、どんどん空いてしまい、そのしわ寄せが、若手の先生のところにいっている。

④パワハラ・セクハラに対する防御

 パワハラ・セクハラ対策が進む。これも風通しのよい職場になるために非常に大切なことである。嫌なことは嫌であると言える職場がいいし、お互いに対等な関係であることが望ましい。けれども、パワハラ・セクハラを過剰に怖れるがあまりちょっとしたおせっかいを止めておこうとか、わざわざ声をかけなくてよいかと思ってしまうこともある。少なくても、自分が先輩の立場なら、あえて危険を冒すのであれば、声をかけないほうがよいかと思ってしまうのではと感じる。例えば、若いときは少し下の後輩を連れて、仕事後にご飯に行ったり、飲みにいったりしていた。そこで、教室での悩みやプライベートの相談などもよく聞いていた。この時間は仕事とプライベートの混在してる時間であり、今思えばとても有意義であった。逆に自分が1年目・2年目の頃には、いろんな人に誘ってもらったし、自分が少し先輩になったときには、反対に後輩を誘った。これも隙間を埋めていたと言える。そして、この時間もまたコロナと共に失われつつある。

そもそも、一般企業に比べ、一年目の先生が任される業務の範囲が非常に広い。

小学校ではいきなり担任をもち、初日からフルに授業をやる。授業参観があり、個人懇談があり、子どもとの教育相談もある。通知表も待ってはくれない。私が最初に入った会社では、半年間は先輩社員と共に行動して学び、半年後から徐々に任される仕事が増えていった。

それに比べるはるかに大きく、責任のある仕事を大学出て一年目の先生が任されるのである。これは本当に苦しいし、大変である。

だからこそ、自分は一年目の先生を支えたいと思っている。

少しでもサポートすることで、辞めてしまう先生が減ったり、楽になる先生が増えるのであれば嬉しい。スペシャルな先生になることを目指すのではなく、まずは授業が成立し、子どもと笑い合える教室を作っていく先生を目指してほしい。

そんな先生になるために、まずは大学4年生・1年目~3年目の若手教員限定でオンラインでの学びを始めていきます。

その名も「Teacher Support School (ティーチャーサポートスクール)」 略称TSS

週に一度、2時間共に学び先生としての基礎を学びます。4月に現場に出るまでに、一通りの知識を得て、実際に自信をもって臨めるように力を付けます。その後、一年間サポートするので実際に現場に出て困ったことがあった時に相談できます。

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