クラス会議
2023/8/18
クラス会議研修(北谷町教育委員会)
沖縄の北谷町でクラス会議研修が終わりました。何がすごいって町内全ての幼稚園、小中学校の先生方が参加しているってこと。北谷町は来年度からクラス会議を全校実施を決めているそうです。
町内全ての学校でとなると当然ながら、前向きな先生もいれば後ろ向きな先生もいる。その中で全ての学校で取り組もう!とされている決意が本当に素晴らしい。
いきなり全校実施にするのではなく、昨年度から各校一人研究員を設けてクラス会議を推進してきたそうです。
研究員の中には若手の先生もいて、クラス会議やりましょう!と言っても、ベテランの先生が話を聞いてくれませんってこともあったそうです。
そこで私の役割は、クラス会議の全容や魅力を伝え、よしやってみるか!という気持ちになってもらうことです。
前半はクラス会議が子どもに有効な訳
時間が短くてもクラス会議ってできるよ。クラス会議を導入すると先生も幸せになるよっていう話。
後半は実際にやってみよう!
ということでまずは学校ごとでクラス会議体験。
2セット目はメンバーを入れ替えて、町内の学校での交流をはかる。
興味深かったのは教頭先生チーム、校長先生チームの議題。
中身は詳しくはわからなかったですがマネジメントする立場の管理職の先生たちも悩みが深そうでした。けれども一人で抱え込むのではなく、横のつながりがあることで乗り越えられることもありますね。
もう一つは、中学の先生が「家で飼っているリクガメが大きくなりすぎて困っている」というもの。エサ代が非常にかさんだり、本当に大きくて困っているそうです。
この話のクラス会議もとても盛り上がっていましたし、その後200名の先生たちに「リクガメ欲しい方いませんか?」という呼びかけもしていただきました。もちろんすぐに「欲しい」という方は現れませんでしたが、きっとそこにいる200人の方が必要な方を繋いでくださったり、情報を集めてくれると思います。
こういうことはクラス会議でもよくあり、すぐに問題は解決しないけれども、相談した人が一人で解決するよりも数倍早い時間で、解決の糸口を見つけることができます。
最後に北谷町でずっと実践している
新川先生と沖縄で研究をしているひろな先生から
クラス会議の良さ、なんでやろうと思ったのか、つまづくポイントをシェアしてもらいました。
何が嬉しいかというと
自分はクラス会議をずっと同じ学校の先生に伝えたいと思っていました。けれども中々広がらず、伝える難しさをいつも痛感していました。新しいものを入れようとすると、やはり抵抗感がある先生もいたり、今でも十分忙しいのにこれ以上何も入れられないよという声も上がる。
痛いほど気持ちはわかる。道徳の教科化、英語、プログラミング、GIGAなどその度に現場は混乱していた。一つ一つを見るともちろん必要なことではあるし、子どものためにもなっている。けれども、現場に丸投げの導入ではやはりうまくいかない。見たこともやったこともないことを、やってみてください!ではやはりなかなか定着しない。
今回のように丁寧に、土台を均して、種まきをしていくことでクラス会議が必ず広がっていく。
それが結果として、子どもと先生の幸せに通じる。