マインドカウンセリング
2020/10/24
何もしないことのススメ
一日の間に何もしていない時間はどれぐらいありますか?
うちの奥さんは何もせずにぼーっとしたいとよく言っていましたが、自分にはその気持ちが昔からまるでわかりませんでした。
もったいないとしか思えなかったし、常に何かをしているのが正義であると信じて疑わなかったからです。
ぼーっとするなんて本当に時間の無駄だし、有意義に時間を使ってこそ意味があると思っていました。
ご飯屋さんに行列があれば、すぐに違う店に向かっていましたし、ディズニーランドの待ち時間なんてものは理解できませんでした。
子どもができて「父さん並んで!」って言われれば昔よりは待てるようになりましたが、それでもまだまだできるだけ効率的に、無駄のないようにという気持ちは捨てきれませんでした。
運転をしていても常に抜け道はないかと探してみたり、高速を走って渋滞になれば、追い越し車線か走行車線のどちらが早く進むかばかり考えていました。
先日広島に旅行に行き、何もしないプライスレスでリッチな時間を味わうことができました。
何もない芝生に、コンビニのおにぎりとみそ汁を持ち込んで食べた時の美味しさ。
なんてことのないおにぎりがこんなにも美味しく感じるものかと驚きました。
と、同時に普段どれだけ味わって食べていなかったかに気付きました。
PCやスマホを片手に、ただ腹に食べ物を流し込む生活。食べているのに、味わっていない生活。
スマホも何を考えるでもなく、yahooトピックスやTwitterを意味もなく眺めるだけの時間の消費。
時間はたっぷりあるはずなのに、勝手に無駄使いをしていたのです。
味わう、感じる、考える。
この3つを徹底的にやるために、時間の浪費をやめます。
食べ物に対し、真摯に向き合います。家族に対しても、目をみて話を聞きます。
何もしないことがどれだけ豊かか。
空白の時間がどれだけ、有意義で幸せなことか。
忙しくいろんなものに追われる生活を手放し、目の前のものを味わい尽くしてみる。
何もしないということが実は一番生産性が高く、クリエイティブな発想をうむ。
一人では考えつかないことも、ふっと空からアイデアが降りてくる。
あえて頭の中に余白をつくり、何もしない時間を設けることでひらめきや必然の出会いを引き寄せる。
自分がサーフィンに行き、海の中でぼーっとするのが好きなのもそういう理由です。