クラス会議
2024/5/23
クラス会議研修 (先生が早く帰れるようになる理由)
4月25日(木)に岩手県岩泉町の小学校にてオンラインのクラス会議研修を行いました。
久しぶりのオンライン研修のためどうなるかなと思いましたが、無事に届けることができました。
14:50まで大学の講義があり、15:00には接続テストのため少し慌てました。大学内で使える部屋を確保できなかったので、近くのカラオケBOXに駆け込んで行いました。
クラス会議研修(オンライン)
最初20分ほど、
○クラス会議の意味と意義
○リアクティブとプロアクティブ
○輪になる理由
○瞑想について
○クラス会議を行うと先生が早く帰れるのはなぜか
についてお伝えしました。問題行動に対して、どうしても後手に回ってしまい、反応してしまう。そのため子どもに振り回されるし、先生も疲れ切ってしまう。
プロアクティブ(予防策)をあらかじめ考えておき、気持ちにゆとりがあるうちに取り組んでおくことで、予防にもなるしメンタルヘルスも安定します。
一人で考えていても思いつかないので、同僚や先輩の先生にアドバイスをもらい色々な策をもっておくことで、うまくいかない場合にも次の作戦を実行することができます。
なぜクラス会議によって早く帰れるようになるのか
一番の大きな理由はトラブルが減ることです。トラブルに対応する時間は、通常業務から外れた部分です。けれども、ここをいい加減にしていると一気に学級は崩れます。だからこそ慎重に対応するのですが、そもそも
トラブルが起きないクラス作りが先
トラブルをゼロにするのは難しくても、小さなうちに早めに対応することで終息が簡単になります。クラス会議が教室にあることで、問題を隠すクラスから問題をみんなが見つけるクラスへと変貌するのです。
先生が気づいていないような問題でも、議題提案BOXに子どもたちがどんどん入れてくれるようになります。
いじめや物隠しなど、通常先生に隠れてこっそり行うトラブルの種を、議題発見箱があることで早く知る事ができます。それだけでなく、解決に向けて子どもたちが一緒に動いてくれるのです。
これがズバリクラス会議の素晴らしいポイントです。
クラス会議に取り組んでいる先生たちの声
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岩手の先生たちの感想
研修を受けてくださった先生方の感想です。
○自分の思いを話し、聞いてもらえることで不安が少しでも解消し、またそこにいる人との信頼関係が深まるような気がした。そして学級の雰囲気も良くなり、いろいろな活動に積極的に取り組めるようになることを感じた。とても有意義な研修でした。勉強になりました。
○自分の悩みではなくても一緒に解決に向けて考えることで、自分以外の人にも様々な事情があることを知る機会になると思いました。相手を思いやることを考えるし、クラスの状態が良くなることに加えて、子供自身の成長につながると感じました。子供は自分で決めたがありますが、大人(教員だけではなく、親も)が先回りして指示してしまったり、選択肢を絞ってしまったりしてしまいやる気を奪ってしまっているのだと思いました。家庭でクラス会議はできませんが、プロアクティブができるように家庭生活でも今日学んだことを活かしていきたいと思いました。ありがとうございました。
○とても楽しくて、ニコニコできた時間でした。クラス会議をするとこんなに優しい気持ちになるんだなと実感しました。いざ子供とやろうとするときっとうまくいかないことがあるかもしれませんが、やってみようと言う勇気が湧きました。まずは身近で取り組みやすい話題からやってみようと思います。そして家庭でもできるかなとも思いました。ちょっと仕掛けてみようと思いました。
○クラス会議は学級の問題を解決するものとばかり考えていましたが、気軽に悩みを打ち明け、互いに認め合う時間なのだと考え直しました。またハッピーサンキューナイスをすることでマイナスなことよりプラスのことを考えられるようになるのは効果的だと思いました。大人同士でも楽しむことができたので、子供たちにも楽しんで参加してもらいたいです。学級の雰囲気を温めるために、本日学んだクラス会議を取り組んでいきたいです。
○実際にクラス会議をクラスで2回してみました。最初はハッピーサンキューナイスで半分が「パスします。」でしたが、2回目には前回言えなかった児童の多くが発言していて嬉しくなりました。実際に悩み事を話すとなると、何を話したらいいかわからない児童が増えるだろうなと思っていたので、深見先生がおっしゃっていたように、先生の悩み事でやってみようと思います。やらされている感覚がないように、自分たちで決める楽しさや解決できると言う自信を持たせられるように尽力します。ありがとうございました。
○クラス会議を体験してみて、ハッピー・サンキュー・ナイスは聞いているだけでもお互いに幸せな気持ちになっていることが、皆さんの表情や雰囲気からも感じることができました。早寝早起きやスクリーンタイムなど元気アップチャレンジの課題をクラス会議の議題にし、解決策を決め取り組むことはできないだろうかと考えました。今度先生方からご意見をいただいてみようと思います。私がクラス会議を実践する機会はあまりないかもしれませんが、この考え方を大切にして生活していきたいと思いました。
○年度初めにじっくり取り組んで学級づくりを行うことで、その後の生活面学習面が充実すると言う点に共感しました。クラス会議はクラスの問題を話し合うと言うより、何でも話し合える学級づくりにつながると言うことがわかりました。私はクラスを担任していませんが、クラス会議の時のように自己開示して思ったことを伝え合える子供たちになるように子供たちに接していきたいと思いました。そして私たち職員も考えを伝え合える集団でありたいと思いました。
○今日の講義を通してクラス会議をよく知ることができました。今まで児童の問題行動にはその行動の理由や思いに寄り添えるような指導をしていこうと心がけていました。しかし、今回問題行動を予防するプロアクティブを教えていただき、これなら児童も私もお互いに気持ちよく過ごせると気づきました。ハッピーサンキューナイスを自分で体験してみると、人のことも自分のことのように嬉しく思え心が温まると思いました。みんなで認め合え、安心できる学級になるのが楽しみです。今日の講義を聞いて私の学級にぴったりだと思いましたし、必要だと思いました。今日直接お話を聞けてよかったです。まずは今日学んだことを実践してみたいと思います。
○演習では、自分の悩み事を発表する際、躊躇がありましたが、他の先生の悩み事を聞くことで徐々に話すことへの抵抗が少なくなり、最後は自然に相談できるようになり、話すことへの楽しさがありました。子供たちも会議を経験する中で、自分の思いを素直に表現できるようになるだろうと感じました。本校では全校でクラス会議に取り組むことになります。このことが学校の課題解決に向けた大きな推進力になると思います。クラス会議を通して、氷水空気の関係作りがなされ、子供たちと先生方がさらに良い表情で学校生活が送れるようになることを願っています。本日はありがとうございました。
○大人も子供も自身の弱さを感じ受け止めてもらうことで、深い関係づくりができるのだと改めて感じた。実際にハッピーサンキューナイスや悩み、相談会を行い、自分の気持ちや考え方が整理されたり、周りの先生方の知らない部分を知ることができたりして、なんだか心が満たされた。私と同様子供たちもいろんな感情を味わえる機会となると実感したので、今後クラス会議を実践していきたい。
○クラス会議は本校の課題を解決するために必要な取り組みだと改めて感じました。私は現在6年生の担任をしています。子供たちはコロナの影響で様々な学習活動が制限され、人と関わる経験が不足しています。またマスクをつけ続けたことで、マスクを外す(自己開示)に抵抗を感じている児童が多くいます。クラス会議の取り組みを通して人とか関わり、自分を表現する活動を通して、ありのままの自分を受け入れられるようになってほしいです。自己受容が子供たちの自己肯定感の向上につながると信じています。今日の講義で教えていただいた潜在的な動機、価値観にしっかり目を向けることを意識し、プロアクティブな学級経営をしていきたいです。
○クラス会員を体験してみて、自分たちで解決する良さと言うものを感じた。自分たちで解決すると今後の自分の発言や行動にも責任が持てるし、自分たちで解決した達成感なども味わうことができた。クラス会議を通して自分たちで問題解決をする学級を目指していきたい。
○クラス会議のハッピーサンキューナイスの際いいことが浮かばず、ネガティブ思考に陥っていたことを知覚しました。でも視点を変えてみると、メールの見方がわかった等のちょっとした嬉しい出来事がいくつもあることに気づきました。ぜひ子供たちにもそういう見方ができるようになって、自分も友達も好きになってほしいと思いました。教師が率先して苦手や困り事を自己開示することは子供との距離を縮める。良い1歩だと思います。まずやって見せてやらせてみる大切です。どのクラスもクラス会議を楽しみながら親身になって考え進めている様子が浮かんできます。先生方の負担軽減にもつながることを期待しています。
読んでいて嬉しくなるものばかりで、思わず全部載せてしまいました。
先生方の関係性の向上、気持ちや負担感の軽減、働き方改革などなど全てに有効に働く研修をしませんか??
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