学びの形
2020/3/19
教員採用試験か就活か
LITALICOの木村さんのツイートより
採用試験を受けるか、就活するかで悩んでいる学生が非常に多いそうだ。あっきーのように10のアクションとか丁寧に綴ることはできないが、企業と教員を両方経験した人として、考えていることを書きたい。」
もっと問題のなのは、就活もしてみたいけど教育学部のため大学側が採用試験を受けろ!という方針のため、もしくは前例が少ないためどうしていいのか情報を得られないそうだ
選択肢がない
これは問題かもしれない
けれども情報は本当にないだろうか
直接話を聞ける先輩は少なかったり、大学の学生課に問い合わせてもろくな答えが返ってこないというだけで、情報はそこら中にある。
就活サイトをひらけば、セミナーや相談会は開催されているし、SNSを通じていろんな人に質問をしたり情報を取ることはできる。
このブログもそんな悩める学生の助けになればと思って書いてみる。
自分の経歴を少しだけ
名古屋の南山大学在学中に就活を経てUFJリース(現三菱UFJリース)という会社に就職した。3年間の法人営業を経て退職。
そこから玉川大学の通信教育学部で小学校教員の免許を取得。常勤講師を2年経験した後、採用試験に受かり正規採用11年目の教員である。
教育学部の学生が採用試験か就活か悩む気持ちはとてもよくわかる。
先生に憧れて教育学部に入ってものの、イマイチ先生という仕事にピントこないのかもしれないし、ブラックだブラックだと言われる現場に嫌気がさしているのかもしれない。
ただ、今まで売り手市場だった就職活動も、このコロナ騒動で一気に市場が冷え込み、採用人数を大幅に減らすことも考えられる。
一般的に好景気が続けば、一般企業が人気になり、不景気が続くと公務員をはじめとする教員の人気が高まるとされている。今回の騒動できっと教員人気は少し揺り戻しをするのではないかと考えている。
結論から言うと、どっちもやればいよいと思う。
自分の気持ちが正直どっちも気になっているのであれば同時並行で進めば良い。
就活をして進めて、いろんな企業をみながらここで働いてみたい!と言う会社に出会ったならそのまま就職するのも良いし、あまり胸がときめかないのであれば、元々の志望であった教師の道を志しても良い。
就活をしていないと気づけない視点がたくさんあるので、必ずその時間は無駄にはならない。企業が求めている人材や資質を知ることは、教員をしていく上で大きな武器にもなる。
就活は今しかできない。と言っても、教師になってから転職活動もできるのであるが、新卒の就活は今しかできない。自分の心がどちらも気になるのであれば、どっちも進めれば良いと個人的には思う。
そんなことをしたら採用試験が受かりませんって言う気持ちもわかる。ただ、大学卒業していきなり正規で働くよりも、常勤講師として働いた方がいいと思うこともたくさんある。
常勤講師であれば、給料もボーナスもほとんど変わらない。小学校であれば担任を持たせてもらえる場合が多い。初任研がないのが不安かもしれないが、大学の仲間とつながっていればカバーできる部分も多いのではと感じる。
校務分掌も軽めにしてもらえることが多いし、1年契約のためやめる時にハードルも低い。やっぱり一般企業!に行きたいと思っても採用試験に受かっていると、やめるのは勿体無いとかいう考えが浮かばなくもない。
会社に就職して、やっぱり先生になりたい!と思えばその道を進めば良いし、先生になってやっぱり一般企業で働きたいと思えばそのルートを辿れば良い。
道は一つしかない、正解はどこだ!って考えると苦しくなるし前に進めない
が、どの道が正解かわからないし、どんな道を通ろうとも自分のやりたいことをやってみようと思えれば開き直ることができる。
もしかした、その2択ではなく海外に飛び出すとかNPOで働くとか、離島で先生するとか、視野を広げればもっとやりたいことが見つかるかもしれない。
親元を離れるチャンスかもしれないし、地元に戻るきっかけになるかもしれない。
いろんな経験が実は、後の人生にめっちゃ役立つことは往々にしてよくある。
自分は小学生の頃、習字、水泳、ピアノ、サッカーをやっていた。その頃先生になるなんて1ミリも思っていなかったが、今考えてみるとどの習い事も、先生という仕事に必要なものばかりである。習字もピアノもすぐに辞めてしまったので、かじった程度であるが、少なくとも音符が読めたり筆を扱うことはできる。
今ベストと思う選択をすること。思い残しをしないこと。一生懸命考えて出した結論であれば、後から振り返った時に後悔しない。
最初に働いた会社の同期の話を聞くと、給料とかめっちゃもらっててボーナスの額とか聞くとちょっと凹むこともあるけれど、今自分が歩んでいる人生に後悔はない。
それは、どっちに道に進もうか悩んだ時に自分で選択をしたからである。自己決定感がもたらすものって相当でかい。
だから、いろんな情報を取りながらであるが、目一杯自分の頭で悩んで進んで欲しい。