アンラーンのすすめ
2023/7/10
クラス会議研修を行いました
7月1日(土)長野県伊那市に呼んでいただきクラス会議の研修を行いました。
上伊那生徒指導研修会の夏季研修を実施させていただきました。
伊那は毎年冬に家族でスキーに行きます。そういう意味でも非常に馴染みの深い場所でした。
この日は車で向かったのですが、大きい車は奥さんが子どもの送迎で使うということで、奥さんのNBOXを運転。雨が強く横風に倒されそうになりながらなんとか伊那まで到着しました。
クラス会議の研修
前半はいつも通りクラス会議についてお伝えさせていただきました。
マインドフルネスを行うと「久しぶりに何もしない時間を味わいました」という感想をいただきました。リアクティブとプロアクティブのワークも、最初は一人でプロアクティブを考えてもらい、次に隣のペアで問題行動に対する予防法をお互いに考え合いました。
一人で考えていると思いつかないものも、一緒に考えたり違った立場の人から見ると意外な解決法が見つかります。そうすることで自分の中にいろいろな引き出すを持つことができます。
問題が問題でなくなり、課題に置き換わります。課題になれば、解決法をいろいろ試していくことでゴールが見えやすくなっていきます。
クラス会議に関する質問
padletを使って参加者のみなさんからクラス会議に関する質問をいただきました。
Q:特別支援学級の児童で、人とのコミュニケーションが苦手だったり、話をじっくり聞けない子どもはどうしたらよいでしょう?
A:まずはペア対話からかなと思います。特別支援の子も人が真剣に悩んでいるのを見ると、一生懸命考えてくれることもあります。スモールステップで少しずつ対話ができるようにしていけるといいですね。
Q:4月から自分なりにクラス会議をしてみていますが、まだ子どもたちに司会進行を任せきれていません。後々は子供達だけで進められたらと思っていますが、どのように任せていったらいいでしょうか?
A:徐々に任せていけるといいですね。3月にすべてを子どもだけで行えるようにするために、司会、黒板書記などを徐々に手渡していってください。意外と子どもたちはすぐにできるようになります。その際に気を付けていくとよいのが、特定の子だけに任せないということです。
Q:クラス会議を始めるには、先に心理的安全性を高めてからの方がいいのでしょうか?だとしたら、始めるタイミングの見極めポイントとかはありますか?今のクラスでは、仲が良くなかったり、わざと議論をはぐらかしたり、茶化したり、無関心だったり、心理的安全性が低く、話し合いがうまくいくか不安があります。
A:まずはペア対話やグループ活動、アイスブレイクをすすめつつやっていくのがよいのではないでしょうか。心理的安全性を高めてからと思いがちですが、最低限の関係性とルール作りができれば、クラス会議をやりながら高めていくのをお勧めします。
Q:人数について質問です。最小人数〜最大人数まで、クラス会議は何人くらいがベストかなど、ご経験を教えていただきたいです。
A:少ない時は3人からでもできると思います。多い時には100人でもできますが、その時は6人~10人ぐらいの小グループを作って行うとよいと思います。
Q:よくケンカする子同士は、同じグループにしない方がよいのかしら?
A:そこもあまりこちらが誘導するようなことはしません。ケンカが起こったらそれもまた議題になります。
学級経営で悩んでいることや困っていること
Q:おとなしい生徒が多く、活発性にかけます。大勢の前でというよりは、小グループでこのような話し合いを重ねていけばいいでしょうか。
A:その通りです。ペア対話・アイスブレイクなどを増やしていき、コンフォートゾーンを広げていくことで、どんどん子どもたちは活発になっていきます。
Q:生徒との信頼関係作りや、クラス内のリレーション、心理的安全性のアップに悩んでいます。自分勝手に振る舞う男子達に、なかなか指導が入らず、大人しい子達とも関係が作りづらく、悩んでいます。
A:指導を入れるというよりは、自然とムードを作れるといいですね。そのためには、まず中間層と言われる子たちへたくさんアプローチして認めていくことです。その子たちがクラスの核となった時に、男子の子やおとなしい子たちも自然と変わっていきます。
Q:子どもたちの話し合いで、クラスを作っていきたい思いはあるけれども、つい私が口を出してしまっているなと思います。子どもたちのアイデアがうまくいかなさそうでも、まずは任せてやってみるということが大切なんだろうなと思いながら、待てない自分がいます。
A:任すクラスづくりのためには、任し続けることです。もちろん徐々にではありますが、時には大胆に任せてしまうことも必要になっていきますね。
Q:学校として、インクルーシブをどのように広げていったらよいか。
A:まずはいろんな子を混ぜたクラス会議、職員室でもクラス会議ではないでしょうか。
Q:支援級で在籍している子どもたちが多く、1対1での対応時間が少なくなってしまい学習や自立活動など個々のつけたい力がついているのかと感じています。
A:時間的に1対1の時間を増やすことは難しいですが、支援級の子同士で教え合う時間を作っていくのはいかがでしょうか?そうするとすべて先生がみるのではなく、子ども対子どもが生まれていきますね。
Q:個性的な(能力差の大きい )子どもたちとどうにか一致団結できる(一体感を感じる )クラスを目指したいが難しく感じる。一律のルールが決められない。または目標を低く設定せざるを得ない。子どもたちが納得しているうちはいいだろうが、そうでないこともでてくるのではないだろうか。。また、もっと伸びるはずの子どもたちの機会を十分に取ってあげれないのではないか。。
A:子どもたちでルールメイキングをしていくというのは一つの解かもしれません。ルールを設定することで、守るだけの子から設定する側にまわるので、クラスに対してオーナーシップをもつことに繋がります。
Q:教える立場の「先生」から、子どもたちの学びを促す「ファシリテーター」にどうやってなれるか、日々考えています。そういった点でも今日の研修はとても勉強になりました。
A:
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持って行った本もすべて売り切れました。感謝申し上げます!!
オンラインフリースクールを立ち上げました
その名も「エンパワー・ハブ」です。noteを書いたのでお時間ある時にお読みください。
note オンラインフリースクールを立ち上げます→ https://note.com/fcrown18/n/n788fe87813f1