クラス会議
2023/3/13
クラス会議教員研修@富士市立吉原北中学校
静岡県富士市に呼んでいただきクラス会議教員研修を行いました
中学での研修は初めてでしたが、こちらの学校はペップの研修に取り組んでいるなど先生と生徒の心を耕そうということを強く感じました。
先生たちも最初のペアワーク対話から笑顔がたくさんこぼれていて、あぁこれは素敵な関係なんだなと思いました。
生徒の自己肯定感を上げるためには
事前にお話しした校長先生から「生徒の自己肯定感をあげたい」というお話をしてもらっていたので、まずは先生方の自己肯定感を尋ねました。10点満点で何点ですか??そしてその理由は??
それをお互いにペア対話するところからスタートです。
子どもの自己肯定感を上げるためには、やはり先生の自己肯定感がカギになります。当然ながら、先生の自己肯定感が低ければ、子どもの自己肯定感はなかなか上がりません。だからこそ最初は、先生が自分の肯定感に注目をして、どうやったら少しでも上げていけるかを考えていきます。
もちろん、上げよう上げようとするのではなく、ありのままの自分でOKと思えることも大切です。できていない自分を見るのではなく、できている所を見つけたり、できていないところを受け止めることも必要です。
まずは先生方が自己肯定感というキーワードに対して、どう向き合っているのかがポイントです。
心理的安全性がなぜ教室に必要なのか
話し合いが成立するためには、心理的安全性があるかないかと仲が良いのか悪いのかという表を使って説明。これは中原淳さんのこちらの本から引用させてもらいました。
心理的安全性は組織開発の面からも非常に注目されている考え方であり
いかに組織の中に心理的安全性を担保していけるのかが今後重要です。
教室の中だと、発言するたびにみんなから笑われたり非難されたりする場所(そんな教室はなかなかないですが...)ではだれも発言しなくなります。逆に間違っていたりずれていてもみんなが受け止めてくれる教室だと「よし、挑戦してみよう」と思えるのです。
これは会社でもチームでも同じで、挑戦する人を応援する文化を育んでいきたいですね。
クラス会議を教員が実際にやってみる
毎回感じているのですが、非常にいい空気が流れます。この時だけは、上下関係がなくなり対等感が生まれます。教職員という関係ですが、一人の人間と人間という間柄に戻れる感覚がします。
今回は4グループあったのですが、4グループとももちろん違う悩みを相談していました。
人の数だけ悩みはあって、けれども人は普段それを口に出すことは少なくて。一人でモヤモヤを抱えています。モヤモヤしているだけだと、ずっと腹の中に抱えていて、いつ日か消化不良をとなって、元気をなくしてしまいます。
これを、ちょっとした瞬間に吐き出したり、打ち明けたりすることでそのモヤモヤは腹の中から外に出すことができます。問題が解決しようがしまいが、まずは外に出すこと、言葉にして吐き出すことで、モヤモヤの正体を見つけることができます。自分はこんなことに悩んでいたんだ、困っていたんだと俯瞰してみることができるからです。
それが大事=大事MANブラザーズバンド!!
コロナによって飲み会がなくなった。
働き方改革によって早く帰れるようになった。
パワハラ・セクハラに気を付けようと言われて必要以上に関わりをもたないようになった。
もちろん良い面もたくさんあるけど、それによってひずみがたくさん生まれている。
飲み会は仕事以外での情報を共有する場であったし
雑談は人と人とが関わるためには必要なものでもありました。
ちょっとしたおせっかいによって救われていた人もたくさんいました。
ひずみが生まれたら、それを直せばよいのです。みんなで埋めればよいです。
それができるのがクラス会議であり、対話です。
飲み会ができないなら、勤務時間内に教員研修という名の飲み会(クラス会議研修)を入れてしまおう。
雑談ができないなら、教員研修というなの雑談タイムを入れてしまおう。
おせっかいができないなら、こんなことに困っているよと打ち明ける場を設定して、みんなで手を差し伸べられるようにしよう。
この本が売れるようにみんなでちょっとだけおせっかいしてくださいwwちなみに今日が発売日です
まとめ
話が少しずれましたが、教員研修を勤務時間内に行うことで教員同士の心理的安全性が高まる。
悩みを相談できる関係づくりができる。
先生たちの自己肯定感があがるので、生徒の自己肯定感にも寄与する。
こんな教員研修を定期的に行うことで辞めないチーム、助け合えるチームビルディングが可能になります。
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