学級経営のコツ
2024/9/27
けんかの仲裁の仕方(学級経営のコツ)
2024年9月27日にブログをリライトしました。若い先生たちが教室で困るのを減らせるといいなと願っています。特にトラブル対応は大学で習うことがほとんどないと思うので、参考にしてもらえると嬉しいです!!
私はこの方法で話を聞くようになってこじれることが極端に少なくなりました。
というか、若いころは失敗ばかりで、学校で聞いた話と家に帰ってお母さんにする話がまるで違ったり、先生は話を聞いてくれなかったというクレームにつながることもよくありました。
子どもたちがけんかをした後どうやって話を聞けば丸く収まるでしょう。
反対にどうやって聞くと話がこじれてしまうでしょう。
実はこの方法は、学校の中でエースと言われていた先生と一緒にけんかの解決に当たった時に、その先生がやっている方法を盗みました。
若いころは、一生懸命子どもから話を聞けば聞くほど、言い分が食い違い、お互いにどんどんエスカレートしていくことが良くありました。
つまり、けんかをした当人同士に話を聞いていては一向に進まないのです。
まずは一方からだけ話を聞く
A君とB君がケンカをしました。
二人を呼んで話を聞きます。その時に、A君からだけ話を聞いて、いったんB君は待っていてもらいます。
どんなことを言われたのか、何をされたのか、どこで・いつ・だれが・なにを・周りに誰がいたのかなどを聞き取り、それらをすべて黒板に書いていきます。途中でB君が口をはさみそうになっても、一旦ストップしてもらいます。
その後、今度はB君の番ねと言って、B君から徹底して聞き取りをします。その間A君と言ってることが違っていても気にしません。同じように聞き取り、それを黒板に書いていきます。
二人の言い分の食い違っている所をお互いに確認する
どちらが先に手を出したのか
どちらから先に悪口を言ったのか
こういった所は往々にして言い分は食い違います。
人の記憶はあいまいなのでそれはある意味しょうがないことなのです。
周りに見ている子がいたのであれば、その子を呼んでヒアリングします。聞いたことは違う色のチョークなどで書いておくと、後から分かりやすくていいです。
なぜ黒板に書くのか
それは見える化しておくことで、後から言い分が変わったり、記憶違いだった時に黒板をたどることができます。保護者に説明するときにも、なんて言っていたのか記憶だけを頼りにしているとあやふやになります。場合によっては、書いた黒板の写真を見せることもできます。
ですから、黒板に二人の言い分を書いた後、お互いに確認する時間をとります。食い違いを一緒にできるところはなくしておき、どうしても食い違うところはあまり深追いせずに、そのままにしておくことも必要です。
必要以上に食い違いをなくそうとすると、時間ばかり取られてしまい、解決には向かいません。
最後に黒板の写真を必ずとること。そして、それを印刷して管理職に渡したり、週案にもはさんでおくとよいでしょう。
最後は解決方法を考える
けんかの原因がはっきりしたら、最後はどうしたらけんかがこれから起きないかを一緒に考えます。
次からどうしたらけんかにならないかを考えるのです。保護者に連絡をする時に、それもセットで伝えることで安心材料になります。
けんかは学びのタネがたくさん詰まっています。
心と心がぶつかることで、相手が嫌だという気持ちが分かり、次からは同じことをしないように考えることができるのです。
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