学びの形
2023/3/14
学級経営がうまい先生に見られる3つの特徴【優れた教師へ】
学級経営がうまくいっている状態とは?
学級経営ってこういうものだ!という定義があいまいなので、これがいい状態でこれは良くない状態であると一言でいうのは難しい。
けれども、子どもの心が離れていたり保護者から信頼されていないというのは学級経営がうまく言っているとは言えないのではないだろうか。ではどうしたらうまくいくのかを考えていきたい。
学級経営がうまい先生の特徴
子どもたちの姿をよく見て認めている
学級経営のうまい先生は子どもの見取りが抜群にうまい。ちょっとした変化も敏感に感じ取ることができるし、表情の違い、声のトーン、服装、友達関係などから見抜くことができる。それだけでなく、子どもに直接話を聞いたり、友だち伝いで話を聞いたり、他の学年から情報をもらったりもしている。担任一人ですべてを把握するのは難しいので、養護教諭の先生や専科の先生からも良く話を聞く。
スクールカウンセラーの先生なども情報をよく知っているので、そこからも話を聞くこともある。つまり、目と耳をできる限り子どもに向けて、情報を整理していくのである。
休み時間に子どもとよく話す
情報を整理するということにも似てくるが、いろんなタイプの子と一緒に過ごす。外に出てサッカーをするだけじゃなく、図書室で本を読んでいる子、教室で折り紙をしたり絵を描いたりして過ごしている子。意識していろいろな子と話し、遊ぶ。外に出るのもサッカーをしている子、鬼ごっこをしている子、山で遊んでいる子などなどいろいろなグループと意識して遊ぶ。
どこで過ごすかで見えてくる世界は変わるし、子どもの声も変わってくる。そして単純によく話すことで仲良くなれる。仲良くなればたいていの問題はクリアすることができる。
仕事の優先順位を決めて早く帰る
早く帰ることと学級経営がうまいこと。一見すると全然関係ないように思えるが、実は大きく関係している。早く帰ることで疲れを残さず、自分の時間も取れるのでリフレッシュすることができる。心に余裕をもつことができるので、子どもにもゆとりをもって接することができる。
ゆとりが学級経営にはとても大切である。子どもは日々たくさんの問題を起こす。これはどんなクラスでも同じである。けれども問題に対して余裕をもって対処できるかどうかが大きく違うのである。
余裕のない先生はいつもイライラしている。子どもを責める。きつく当たる。そうなるとたいていの場合うまくいかない。だからこそ、ゆったりと余裕をもって接するために、日々仕事の優先順位をつけてなるべく早く帰るようにしていくのである。
学級経営がうまくいかない先生のよくある間違い
とにかく話が長い
子どもに対して丁寧に説明しようと思うあまり、話が長い。これは結構致命傷である。話の長い人は嫌われる。話を聞く気にならない。子どもの心が離れる。聞いていないのに「話を聞きなさい!!」なんて注意してしまうのだからとてもタチが悪い。子どもに注意する前に、まずは話を短くすることからである。たらたらと話さなくても、黒板にポイントを3つ書く。それだけで終了でも十分に伝わる。わからない人は聞きにおいで!と伝えれば済む場合がほとんどである。
ルールが厳しすぎる
これも初任者の先生が陥りやすい罠である。子どもたちが問題を起こさないようにできるだけ細かいルールを設定する。鉛筆は5本。消しゴムは白。赤ペンはだめで赤鉛筆だけ。筆箱は布製。下敷きは無地のもの。などなど文具だけでもこれだけのルールを設定する。当然子どもたちは息苦しくなり、ルールをばれないように破り始める。そうなるとルールが無効化する。
ルールが守られないので口酸っぱく注意する。先生のことが嫌いになるという悪循環の始まりである。
子どもたちと話さない
たくさんの宿題を出し、丸付けに追われる。丸付けに必死になるので子どもたちと話したり遊んだりする余裕がなくなる。子どもたちのことを見取ることができなくなる。宿題の丸付けも大切かもしれないが、子どもと話すほうが10倍大切である。となると、どうやったら時間を生み出せるかを考えたい。
話さないのは学級崩壊の始まりであると捉えるぐらいのほうがよいかもしれない。
学級経営がうまくいくと自由が増える
学級経営がうまくいくと自由が増える。時間の自由、授業中にやれることも増える。学級通信にもいろいろなことが書ける。休み時間もいろいろな遊びができるなど自由な時間を増やすことができる。
子どもとも関係が築けるので、問題がとても少なくなる。だから早く帰れるようになる。早く帰るからゆとりが生まれて学級経営がうまくいくというのもあるが、逆に問題が起こらないので、どんどん早く帰れるようにもなる。
とはいえ最初からなかなか学級経営がうまくいくことは少ない。だからこそ本を読んだり講座に出たりしてどんどん学んで欲しい。学ぶことで得られたスキルは一生ものである。
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