クラス会議
2024/7/3
6月に学級が荒れる理由
早くも7月ですね。すでに半年が経過していると事実に驚きながら、小学校では特に毎年6月に学級が荒れるとよく言われています。
なぜだろうと考えたわけですが、
○祝日がなく疲れが溜まる
○梅雨の時期で湿気でイライラする
○先生が手を抜き始める
まあ色々な理由が思い当たるわけですがこれだ!というものを見つけました。
4つの成長ステージ
こちらの図はチームビルディングの話ですが、学級に当てはめても同じことが言えると思います。
フォーミング期を経て、みんなが本音を出せるようになり混乱期を迎えます。
トラブルが増え、ケンカがいじめが増えてきます。子どもたちが感情を表出する機会が増えるので、先生としては大変だなと思います。ここで適切な手を打てないと一層学級は荒れていきます。
ただ叱るだけ
一方的に注意をする
イライラした態度を先生がとる
これらはすべて悪手で、学級の状態を悪化させていきます。
トラブルは起こるものだと割り切る
毎日トラブルが起こっているとイライラします。それは、トラブルを起こさないで欲しいと願っているからです。
ここの捉え方を変換して、トラブルを乗り越えた先に次のステージが待っていると捉えます。クラスが調和期を迎えるために必要な時間だと割り切るわけです。
もちろんトラブル対応をするのは疲れます。何もしないで良いわけではありません。
けれども極めて淡々と、双方の言い分を聞くなどをして、次からどうするかを話し合います。ここでも対話が重要となります。
ポジティブな面に注目する
クラスが荒れた状態であっても、きちんと過ごしている子もいます。当たり前に授業を受けていたり
掃除に取り組んでいたり、係の活動をしている子です。まずはこちらに注目しましょう。
クラスのネガティブポイントに注目して、イライラしてしまうのは勿体無いです。
注目すると増えるので、ネガに注目するかポジに注目するか。先生の器量が試されています。
俯瞰して見る力をつける
トラブルの中にいると混乱します
嵐の中にいると方向がわからなくなるように、自分がトラブルの中に入っては良い対処ができません。
だからこそ自分と学級を少し切り離して、俯瞰して見られることが大切です。
そうすることで次にどっちに進もうかとか、あっちに行くと大丈夫そうだという方向感覚を養うことが重要になってきます。
コミュニケーションの量と質
フォーミング期からストーミング期、ストーミング期からノーミング期に移り変わるときに大切なのがコミュニケーションの量と質です。
これを学級で考えると、量はアイスブレイクやゲームなどで毎日少しの時間たくさん行うこと。
アイスブレイクに関してはこちら
質はクラス会議を中心とした、中身のある話し合いが必要となります。
4月5月は毎日遊びます。と言いながら、短い時間例えば5分とかでよいので、とにかくたくさん遊びます。一人、二人、三人、四人と徐々に人数を増やしていって、安心安全なゾーンを増やしていきます。
すると子ども同士の性格やキャラが見えてきます。本音も出てくるようになるので、混乱期を迎えます。この時に慌てることなく、来た来たぐらいのとらえ方でいいのです。
そしてクラス会議。この時期に導入するなんて危険すぎる!と考える人もいるでしょう。けれどもこの時期だからこそ、本音が出せる会議になっていけるのです。もめることもあるでしょう。
言い争いになることもあるでしょう。そんな時にも慌てずに、ふんふん次へのステップに進むのねと捉えられるかどうかです。
要はトラブルが増えてきても、そんな時期だよねと受けめることができるかどうかですね。(もちろん放置しようという意味ではありません)
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